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2014.07.09
サックスのマウスピースについて
今回はサックスのマウスピースについてお話したいと思います。
マウスピースに関しては、多くのメーカーからいろんなタイプのものが、販売されていますので、どれが一番いいということは言えません。
プレイヤーのスタイルによって好みは千差万別なので、一般的なお話をしようと思っています。
前回、私の愛用のセルマーマーク7のお話をしましたが、当然、付いてきたマウスピースもセルマーのものでした。確か、C*だったと記憶しています。
今はもう手元にはありません。熱心な生徒さんにあげました。(今だったら、ビンテージモデルとして価値があったかもしれませんね(^^;)
マーク7購入時は、吹奏楽部に所属していましたので、全く抵抗はなかったのですが、、その後、吹奏楽部から軽音楽部に選抜され、ジャズ系統の曲を多く演奏するようになり、そのころからセルマーのマウスピースに限界を感じるようになりました。
その理由は、音量が足らない、ジャズ演奏で必要とされる表現がしずらい等でした。そこでまた、先輩プロに相談し、いろいろなマウスピースを試奏させてもらいました。オットーリンク、ラーセン、デュコフ、メイヤー、ビーチラー等、どれも個性的な音質でしたが、結局、ジャズ系の定番、メイヤーに決めました。当時は5Mを使用していましたが、現在は6Mを吹いています。いろんな意見があると思いますが、音量、音色共に私は気に入ってます。
サックスのことをあまりご存じない方に5M、6Mと言っても、何のことかお解りにならないと思いますので、少し説明します。
リード(これが振動して音が出ます。)の先端とマウスピースの隙間の広さをオープニングといいます。これが狭いタイプだと、音程はとりやすいですが、音量はあまり期待できません。
逆に広いタイプだと音量は大きくなりますが、音程がとりづらい傾向にあります。ただし上手くコントロールできるようになると、いろんな表現ができるようになります。
吹奏楽やクラッシックを好む人は、狭めのオープニングに固めのリードを、ジャズやポップスを好む人は広めのものに柔らかめのリードを使用する傾向にあります。(ちなみに私も、リードはラボーズのメディアムソフト、または、リコージャズ2S等を使用しています。)
ここで注意して頂きたいのは、いままで吹奏楽をやっていて、「あのジャズプロ奏者がどこのメーカーの何番のマウスピースを使っているから自分も同じもの買って吹いてみよう。」などと思わないことです。
プロ奏者も自分の好みで様々なマウスピースを使用していますが、ほとんどがかなり広めのオープニングになっているので、そんなものをいきなり吹けば、コントロールができないばかりか、アンブッシュア(楽器を吹く時の口の形、回りの筋肉の使い方)まで壊しかねません。
自分の好みのマウスピースが決まったら、徐々にオープニングの広めのものに代えていくことをお勧めします。
最後に、近日中に新しい科目を開設する予定です。新着情報でお知らせしますので、お楽しみに(^^;
突然の書き込み失礼します。
私は高校の吹奏楽部でアルトサックスを担当している女子生徒なんですが、分からないことがあります。
記事を見て、ぜひとも小松先生に質問したいのですがよろしいでしょうか?
楽器はヤマハで、マウスピースは楽器を買った時のまま4Cを使っています。
音程とか音色についてはある程度満足しているのですが、最近は音量不足気味で悩んでいます。
できればマウスピースを買い替えたいと思うのですが、私の状況ではどこのメーカーのものがおすすめでしょうか?
またその際の注意点とかあったら教えてください。
先生のアドバイスをぜひお伺いしたいのです。 よろしくお願いします。
初めてなのに相談や長文、大変失礼いたしました。
これからも先生のブログを楽しみに読ませていただきます。